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有働幸司氏に聞くーー「LF」のタイムレスな世界観

2019.09.27

有働幸司氏に聞くーー「LF」のタイムレスな世界観

昨シーズン、「LOVELESS」と「FACTOTUM」のデザイナー有働幸司氏の協業によりスタートしたカプセルコレクション「LF」。内容、ラインナップいずれもさらに充実し、セカンドシーズンを迎えたこのタイミングで、コンセプトやものづくりのこだわりについて、改めて有働氏に話しをうかがいます。

「LOVELESS」15周年を記念してスタートした新たなカプセルコレクション

ーー「LF」のスタートを改めて振り返って頂けますか?
1年半くらい前から「LOVELESS」で「FACTOTUM」の取り扱いがスタートしたのですが、バイヤーさんから、「LOVELESS」がスタートから15年経って、ターニングポイントなのでより進化させていきたいという話を頂きました。常に新しい価値観で進化し、変化したいというのが「LOVELESS」の基本コンセプトとしてあったので、そこを僕のクリエイションで何かお手伝い出来たら良いかなと思いまして、一緒にものづくりをしましょうと始まったのが「LF」です。「LOVELESS」のスタッフの方々と、コレクション名などいちから皆で相談しながら決めていきました。


ーーどういった理念でものづくりしましょう、というところも最初に相談させて頂きましたよね。
そうですね。より長く着れて、より色んなアイテムに合わせれるような、そういうコンセプトでやって欲しいということだったので、これまで「LOVELESS」には無かったトラッドベースの表現で、“シンプルエレガント”“コンフォート” “ファンクション”という3つのキーワードを掲げ、シーズンごとにテーマを変えていくのではない、タイムレスな服作りを目指して「LF」はスタートしました。

こだわり抜いたプレミアムでエレガントなものづくり

ーー実際に春夏の1シーズンを終えてみていかがでしたか?
顧客さんにしっかりと紹介したいということで、受注会形式で全国の「LOVELESS」のショップに、実際に僕たちが作った作品を持って行きましたよね。そこで顧客さんが求めるものとか感想とか、いわゆるリアルな声が聞けたというのはとても良い機会でした。「LF」のアイテムは一見オーセンティックなものなので、こだわっているプレミアムなものづくりという部分が見た目だけでは伝わり難い部分もあると思うのですが、商品の説明をすることで、しっかりと良さを理解して頂けたと思います。中でも、三陽商会さんの自社工場で作らせてもらったこのコート(*写真A・B)はとても良い反応を頂けました。


ーーこれは生地がカシミヤ100%なんですよね。
そうなんです。通常だとなかなか使えない素材ですね。なるべく長く着て頂けるように、ライナーは取り外しが可能で、形自体はチェスターのシングルコート、オーセンティックな感じなんですけど、仕様等はエレガントに見えるように、ステッチはなるだけ見せないように綺麗にやってまして。トレンチなどもそうですけど、とにかく綺麗に作れば作るほど一つ一つの工賃がかかってくるので、いつもだったらそこは抑えるかもしれないというところなのですが、とにかく良いものを作ろうという気持ちがあったので、これは除外視してます。大人が着れるコートが出来上がりましたね。渾身の一着です。


ーー妥協の無さが詰まった一着、ですね。
そうですね。前の合わせを深くして、よりシルエットをゆったり持たせるようにしたのもこだわりです。特に広げたときに、ふわっと広がるような。 「LF」を通していつも感じるのは、「LOVELESS」の方々のものづくりに対する熱い思いです。普段は、こういうものを作りたいという思いがあってもMD的な観点で、気持ちを抑えなくてはいけないジレンマがあると思いますが、「LF」みたいなプロジェクトであれば、ものづくりの人が突き抜けて参加出来るので、つくり手にも歓迎してもらってるプロジェクトなんじゃないかなって勝手に思ってます(笑)。サンプルが届いたら、皆でテンション上がって一緒に試着したりして。協業ってそういうところが一番楽しいなって思いましたね。

この先の「LF」を通して発見する新たな価値観

ーーその他の秋冬の新作アイテムについてもお話をうかがえますか?
ストライプのスーツのセットアップ((*写真C)は、スーパー120's仕様の羊毛100%素材を使用しているんですけど、着心地は軽く、シワになりにくくてライトに取り扱うことができるシリーズなんです。このスーチングに関しても、かっちり着るというよりは、どちらかというとラフに着てもらう感じの提案ですね。ウェストに絞りも入っていなくてボックスっぽいシルエットで。


ーーボルドーのコート(*写真D)は、ナイロンですか? 少し変わった表情ですね。
アウトドアのアイテムにあるようなパッカブル的な要素を取り込んだ、ポケッタブルコートなんですけど、ナイロンに塩縮加工を施していているので独特な表情になっているんです。最後の仕上げに強い洗いをかけています。絞って加工するので、縦皺が強く入ってますね。で、合わせたデニムはコーデュラを横糸に織り込んでいるデニムパンツです。通常のインディゴよりも色落ちしづらいんですよね。トラッドなものとカジュアルなもの、ドレスダウン的なコーディネートですね。


ーー最後に、「LF」として今後挑戦したいこと、表現したいことをお聞かせください。
まだまだ小さなカプセルコレクションですが、今後は「LOVELESS」の展開の中の軸になれるようなブランドに成長させていきたいと思っています。あとは、世の中にまだまだ浸透していない新しい価値観、サスティナブルという概念が浸透するように、一つの物を長く着ることの良さなどを伝えながら、微力ながら社会的なところにもメッセージを発信していきたいと思っています。

  • KOJI UDO/有働幸司

    1971年生まれ。東京モード学園卒業後、アパレル企業に入社。退社後、ロンドンに留学し帰国後、国内ブランドの立ち上げに参加。その後、独立し「FACTOTUM」をスタートさせる。

Photo: Shin Hamada Text: Maruro Yamashita Direction: Pomalo inc.

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